自律神経が乱れがちな今・・・自律神経にいいこと、少し意識してみたい!

【1】自律神経=交感神経+副交感神経
自律神経は、血管をはじめ、あらゆる内臓器官を自分の意思とは無関係に調整してくれる神経です。
呼吸器官や消化器官、体温調節機能といった、私たちの体の生命維持機能をコントロールする役割を担っています。
心臓は24時間ずっと動き続けてくれます。寝ている無意識なときでも。寝ているときでも勝手に体で行われていることは全部自立神経様が整えてくれています。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます人が起きて活動している時間帯は交感神経が、そしてリラックス時や夜に寝ている時間帯に副交感神経が優位になるといわれています。
交感神経が優位な場合、血管が収縮して血圧が上昇し、心身が活動的な状態になります。
副交感神経が優位な場合は、血管が緩んで血圧が低下し、心身もリラックスした穏やかな状態になるのです。
【2】交感神経、副交感神経を男女に例えてみました!
自律神経を整える=交感・副交感神経の切り替えをスムーズにする
交感神経と副交感神経が必要に応じて切り替わり、体内のバランスが保たれています。
自律神経が整っていればこの切り替えがスムーズにいきます
乱れてしまうと切り替えがうまくいかなくなり、心身にさまざまな不調が現れます。
自律神経を整えるということは、心身の健康を保つために、交感神経と副交感神経の切り替わりをスムーズにできる状態にすること
【3】自律神経が乱れたままだと・・・
現代人の多くは、夜更かしや不規則な生活習慣、ストレス過剰により交感神経が過剰に優位になりがちだといわれています。
すると、血流の悪化による便秘や下痢、免疫力の低下など様々な症状が引き起こされてしまうのです。日頃から自律神経のバランスを乱れさせないことが大切です。
【4】自律神経によさそうなことを意識してみる!
【4】-1朝起きたら日光を浴びる!
朝起きたら、まずはカーテンを開けて日光を浴びる習慣をつけましょう。
目から光の刺激を入れることで、体内では「セロトニン」が活性化されます
セロトニンには、自律神経を整える働きがあるのです。
陽射しをたっぷり浴びることで体内時計がリセットされ、体に活動と休息のリズムも生まれます。そのため、不眠などの症状にも効果的です。
【4】-2軽い運動!
適度な運動はストレス解消にもつながります。体を動かすことで心臓から血液が送り出され、セロトニンをはじめとした神経伝達物質が活性化し、爽快な気分になれるのです。
まずは散歩やウォーキング、ヨガなど、無理のない範囲で体を動かすことがおすすめ
【4】-3自律神経を整える食べ物を食事に取り入れる!
水!
起床時はコップ1杯の水を飲もう副交感神経の働きが低下しやすい起床直後は、コップ1杯の水を飲みましょう。水分を摂ることで胃腸が働き始め、副交感神経が刺激されます。
副交感神経優位になるよう導き自律神経のバランスを整えましょう。
【4】-4トマト!
自律神経を整えるためにも欠かせない働きをする成分を含みます。その成分は、「GABA(ギャバ)」と呼ばれるもの
ギャバはアミノ酸の一種で、脳の様々な機能を調整する神経伝達物質
脳の血管や神経をリラックスさせて血流を促したり、脳細胞への酸素供給量を増やしたりする働きをします。
ギャバはもともと人間の脳や脊髄にも含まれています。ところが、40代頃から脳内のギャバの量は急激に減り始め、10代の頃に比べると含有量は半分以下になってしまうといわれています。
ギャバが不足すると、心身を緊張状態に導く交感神経が優位になり、自律神経のバランスが乱れて自律神経失調症になるリスクも高まります。
中玉トマト1個の中には、1日に必要な分のギャバが含まれています。
「1日1個のトマト」を是非習慣化してみてはいかがでしょうか。
【4】-5バナナ!
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「トリプトファン」という物質が含まれています
このトリプトファンは、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を脳内で作り出すために欠かせない材料
このセロトニンの生成に不可欠であるトリプトファンは体内で生成することができないため、食事から摂取しなければなりません。
セロトニンの生成にはトリプトファンの他に、ビタミンB6と炭水化物も必要な材料
これら3つの栄養素をすべて含み、効率良くセロトニンを生成できるのがバナナ
バナナのみでも良いですが、カルシウムの豊富な牛乳やヨーグルトと一緒にとるとさらに効果的
【4】-6ブロッコリー!
ブロッコリーには非常に多くの栄養素が含まれていますが、中でも「ビタミンC」は特に豊富に含まれています。
ビタミンCは水溶性のため茹でると減少してしまいますが、ブロッコリー100gあたりのビタミンC量はレモンの約3倍
ビタミンCは体内で生成できないため、体内にためておくことができません。そのため、毎日摂取しなければ不足してしまいます。
体にストレスがかかったときに分泌されるホルモンの原料としてビタミンCは使われます。
ストレスが続くとビタミンCが大量に消費されてしまい、不足するとストレスが解消されずにため込まれてしまいます。ストレスをため込まないためにも、またストレスを多く感じる方こそ、ビタミンCを積極的に摂取すると良いでしょう。
ビタミンCを多く含む食材は他に、ほうれん草、キャベツ、パプリカ、いちご、キウイなど
【4】-7発酵食品!(納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズ、ぬか漬けなど)
私たちがストレスを感じると、交感神経が優位になります。ところが、腸の動きを支配しているのは副交感神経のため、ストレスが溜まると腸の動きが鈍くなってしまいます。
腸には脳の次に多くの神経細胞が存在しており、「第二の脳」と呼ばれるほど脳との関係も密接
自律神経のバランスが整うと腸の動きも良くなります。逆に腸の動きが良くなると自律神経のバランスも整います。整った腸内環境を保つことで、 ストレスにも強くなるのです。
腸内環境を整えるためには、「善玉菌」という体に良い影響を及ぼす菌の割合を、腸内において高く保つことが大切
善玉菌を多く含む食品とは、主に発酵食品
納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズ、ぬか漬けなど
【4】-8食物繊維、オリゴ糖
善玉菌のエサとなるものには、食物繊維やオリゴ糖などがあります
食物繊維を多く含む食品には、おから、ごぼう、さつまいも、きのこ類など
オリゴ糖を多く含む食品には、 玉ねぎ、大豆、トウモロコシ、キャベツ、じゃがいも、にんにくなど
自律神経を整える=交感・副交感神経の切り替えをスムーズにする
自律神経によさそうなことを意識してみる!